FXには24時間取引ができるという大きな特徴がありますが、それぞれ時間帯別のマーケットによって特徴が大きく変わってきます。FXで勝ち続けるコツの一つに時間帯別によるマーケットの特徴を知ることは非常に大切なんですね。
そこでこちらではFXの基礎でもあるマーケットの特徴などについて解説していきたいと思います。
為替相場を動かす4つの市場
為替相場は大きく4つの市場に分類できます。
それが「オセアニア市場」「アジア市場」「ヨーロッパ市場」「ニューヨーク市場」です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
オセアニア市場の特徴
オセアニア市場が最も活発に取引されている時間帯は早朝5時〜午後14時くらいまでとされており、為替相場の1日の始まりはオセアニア市場からのスタートになります。
オセアニア市場には主に2つの主要マーケットがあります。
それがニュージーランドのウェリントン市場とオーストラリアのシドニー市場です。
それぞれのマーケットの主な※取引時間帯は以下のようになっています。
※各国の証券取引所のオープンクローズに合わせています。
オセアニア市場の注意点
オセアニア市場では早朝5時〜8時にかけては市場参加者が少ないため流動性が低い特徴があります。
つまり流動性が低いということは、些細な出来事でも相場が大きく動いてしまうというリスクがあるということです。
実際に過去には流動性の低い早朝に、ドル円で大きく急落させたことがあります。
それが以下の例になります。
・2011年3月17日の早朝6時頃にドル円がほんの数十分で79円台から76円台まで約3円も急落
・2019年1月3日の早朝7時頃にドル円がほんの数十分で108円台から104円台まで約4円も急落
実はオセアニア市場の早朝は投機筋が流動性の低い時間帯を狙って仕掛けてくることがあると言われています。
早朝の時間というのはFX会社もシステムメンテナンス中のことが多いので、そうなると約定ができません。そして日本の投資家たちは早朝はまだ寝ている時間帯でもあります。
このような時間帯を投機筋はあえて狙って投資家たちのストップロスオーダーを付けにいき暴落させて利益を得ます。
オセアニア市場ではこのような予測ができないことが起きやすいのため警戒が必要でしょう。
ようするにオセアニア市場の早朝は流動性が低いから無理にトレードするなってことだ。それだけ覚えておけばいいだろう。
アジア市場の特徴
アジア市場が最も活発に取引されている時間帯は午前9時〜午後18時くらいまでとされています。
アジア市場には主に3つのマーケットがあります。
それが日本の東京市場と中国の香港市場、そしてシンガポール市場です。
それぞれのマーケットの主な※取引時間帯は以下のようになっています。
※各国の証券取引所のオープンクローズに合わせています。
東京市場は実需の影響が強い相場
紹介した3つの主要マーケットの中でも特に東京市場は実需の影響が強い相場とされています。
実需とは日本の会社が輸出入するにあたって必要な外資の売り買いです。
海外製品を輸入するならなるべく円高でドルを買いたいわけですし、自社製品を輸出して得たドルを円に換えるならなるべく円安のときにドルを売りたいわけです。つまり、実需勢は投機的なトレードを目的としていないので、基本的にはある一定の買いと売りのオーダーが明確にあることによって、結果的に東京市場ではレンジ相場になりやすいという大きな特徴があります。
東京市場の午前で注目されやすい仲値
東京市場の午前9時55分は、金融機関が外国為替取引をする際の基準となる為替レートが算出される時間帯です。
この午前9時55分に向けてドル円は大きく変動しやすい傾向があるとされており、その値幅を取りにいくトレーダーも数多くいます。
実需勢は投機筋と違うので比較的分かりやすいラインにオーダーを置いてあるのがポイントだ。直近のレジスタンス・サポートは特に意識してみるといいだろう。
ヨーロッパ市場の特徴
ヨーロッパ市場が最も活発に取引されている時間帯は午後16時〜午前0時半くらいまでとされています。
ヨーロッパ市場には主に3つの主要マーケットがあります。
それがイギリスのロンドン市場とドイツのフランクフルト市場、そしてスイスのチューリッヒ市場です。
その他フランス、オランダなどのヨーロッパ諸国、そして中東勢なども参加します。
それぞれのマーケットの主な※取引時間帯は以下のようになっています。
※各国の証券取引所のオープンクローズに合わせています。
ヨーロッパ市場は世界最大のマーケット
ヨーロッパ市場ではロンドン市場を中心とした世界最大のマーケットになります。
実需勢のみならず投機筋や中東勢、ヨーロッパ諸国、さらに後半ではニューヨーク市場も参加してくるので1日のなかで取引量が最も高くなるのがヨーロッパ市場になります。
また、一部ではアーリーロンドンと呼ばれる15時からの参加者もいるため、その時間帯からじわじわと取引量が多くなっていきます。
投機筋によるストップロスオーダー狩りに注意
レンジ相場の傾向が強い東京市場からヨーロッパ市場に切り替わるタイミングで、投機筋が東京勢のストップロスオーダーを狩ってからトレンドを発生させるような動きがよく見られるので注意しましょう。
実際は本当に投機筋が狙ってやっているのかは分かりませんが、ヨーロッパ市場がスタートするタイミングでそのような動きがよく見られるのは確かなので注意した方がよいでしょう。
ヨーロッパ市場からが本番だと思え。
必ずヨーロッパ市場が始まる時はチャートを監視しろよ。
トレンドが生まれやすい一番のチャンスだからな。
ニューヨーク市場の特徴
ニューヨーク市場が最も活発に取引されている時間帯は午後22:00〜午前5:00くらいまでとされています。
主要マーケットはニューヨーク市場で主な※取引時間帯は以下のようになっています。
※各国の証券取引所のオープンクローズに合わせています。
激しい荒波が生まれやすい相場
ニューヨーク市場の前半はヨーロッパ勢とニューヨーク勢が激しくぶつかり合い1日のなかでも取引量がピークを迎えます。またアメリカの経済指標の発表に合わせて21時頃からニューヨーク勢が参加してくるので、指標結果によって値動きが大きく左右されることもあるため警戒が必要でしょう。
NYオプションカットには要注意
NYオプションカットとは「通貨オプション」のことを指しており、特定の期日に合わせて価格を決めて、それぞれ買う権利と売る権利を売買する取引のことです。
ニューヨーク市場ではこの通貨オプションの締め切りが夏時間なら23時、冬時間なら0時に該当するため、この時間帯は様々な思惑によって相場が大きく変動することがあります。
ボラティリティがピークに高まるロンドンフィキシング
ロンドンフィキシングとは毎日ロンドン時間の16時(夏時間は17時)に為替レートの基準が算出される時間帯のことを指します。これは日本時間では冬時間では25時、夏時間では24時です。
ロンドンフィキシング周辺の時間帯はボラティリティが大きく上昇する傾向があるため警戒が必要ですが、逆に利益を生み出すチャンスにもなる時間帯となるので多くのトレーダーが注目しています。
ニューヨーク市場は「NYオプションカット」「ロンドンフィキシング」などの影響もあってトレンドが次々と変わることがよくある。
かなり手強く難しい相場だから気を引き締めてトレードに挑めよ。
ここまでの時間帯をまとめると以下になります。
特に代表的でもある「東京」「ロンドン」「ニューヨーク」の時間帯はしっかり覚えておきましょう。
ちなみに為替は各国の市場参加者が最も活発している時間帯を「東京時間」とか「ロンドン時間」と呼んでいるだけで、明確に時間帯ごとにきっちり国別で区切っているわけではないんだ。
だから今回紹介した時間帯は各国の証券取引所のオープンクローズに合わせているぜ。
まとめ
今回は「オセアニア市場」「アジア市場」「ヨーロッパ市場」「ニューヨーク市場」の4つの市場の特徴を解説してみました。
相場は市場参加者の国民性によっても値動きがかなり変わってくる傾向があります。
僕たちトレーダーは目の前のチャート画面しか見ていないので実感はあまりないですが、実際には様々な国の人たちが時間帯に分けて市場を動かしているという背景を少しでも意識してトレードすると、またチャートがこれまでとは違って見えてくるかもしれません。
トレードは「時間」が一番と言っても過言ではないくらい重要なんだ。
この時間帯による特徴はまだまだお前らに伝えなくてはいけないことがあるぜ。