7/26〜7/30 ドル円 週間トレード戦略|上振れの強い値動きの狙い目

目次

トレード戦略

週足

今週は一度大きく下落する動きを作りましたが黄色ゾーンで反発。
長い下髭を付けた陽線を確定しました(白矢印)。

この黄色ゾーンについては以前トレード戦略で何度か話していますが、各ゾーンの中でも黄色ゾーンは最も強い抵抗帯です。当然一発で下抜けることは出来ないですし、逆にこの黄色ゾーンを下抜けるのであれば本格的に落としていく可能性が高いとも話している価格帯です。
今回この反発する動きを見ても非常に強いことが分かるように、しばらくはこの黄色ゾーンが底となる可能性が高そうですね。

そして現在は赤ゾーンできっちり上げ止まっていますが、ローソク足はカラカサのような形を作っています。カラカサについては何度も話していますが、上値の重いところで形成した場合は一旦下げて来ることがよくあります。今回は陽線なので基本的には上昇圧力が強いわけですが、それでも上値の重いところでこのようなローソク足が出現した時というのは一度下げて来ることも多いということは頭に入れておきたいところです。

その辺りも踏まえつつ日足を見ていきましょう。

日足

チャート図を見ていただければ分かりますが、直近の値動きでは安値を大きく切り下げています(白矢印)。しかし注意すべきなのは、これだけ大きく安値を切り下げているにも関わらず反発する値動きも非常に強いということです。ほぼ急落前水準の価格帯まで戻す動きを作っています。

このような動きを作ると連続して安値を切り下げるのが難しくなる傾向があり、最終的には一旦上昇していくことが比較的よく見られます。今回でいえば黄色点線を上抜いて来る動きを作ってくる可能性があるということです。

ここで狙い目なのが次に下げてきた時でしょう。
なぜなら次は安値を切り上げてくる可能性があるため、その転換点を狙ったロングを仕掛けるチャンスが生まれるからです。

そして週足の分析でも話したように一旦下げてくる可能性もありそうですよね。
そのまま上昇されてしまえばそれまでですが、ここでは下げると仮定して4時間足を見ていきます。

4時間足

ここから下げて反発するポイントとしては2箇所に絞っておきます。
それが新しく仮で設けた紫ゾーン(110.065~110.150)緑ゾーン付近です。

これまでの下落率を考慮すると緑ゾーン付近まで落としてもおかしくはないと思いますが、紫ゾーンも抵抗が強いため一度は反発する動きは作ってくると思われます。

この2箇所に絞っておくのが妥当なのかなとは思っていますが、ただし、ロングを仕掛けたとしても各ゾーンを目安に利確するのが安全かなと思います(値動きで判断)。黄色ゾーンまで落としてくる可能性も否定はできませんが、その場合はおそらく時間かかるかなと想定しています。

もちろんほとんど下げずにそのまま上昇していくケースも十分考えられます。その場合は落としても110.359~110.411辺りで反発されて抜けていくかもしれません。特にロンドン市場になってもこの辺りの価格水準(110.359~110.411)を下抜けないのであれば続伸警戒をしておいても良いかなと思われます。

赤ゾーンを上抜いてくれば再び最高値を試しに来る可能性もあるので警戒しておいてもよいと思います。
特に111.107付近を上抜いてきたら要注意ですね。

1時間足

来週月曜日の東京市場で逆張り優位性が高いのは黄色点線(110.582~110.594)付近でしょうか。ただし仲値の時間帯は上抜け注意しましょう。抜けた場合はそのまま一瞬走っていく可能性もあります。

黄色点線で反発した場合は続落の可能性もありますが、相場環境的には短期で仕掛けていくのが無難だと思われます。

あとは東京市場で赤ゾーン内を推移し、ロンドン市場以降で直近の大陽線の安値付近(白矢印)を下抜いてくるような動きが来れば、紫ゾーンあたりまでは下げてくる動きを作ってもいいのかなと思いますね。

まとめ

ドル円は中長期的には非常に読みにくい相場ですね。
これは市場参加者ほぼ全員がそのように感じているんじゃないでしょうか。

テクニカル的には底堅い動きを作っているため、やはりしばらくは大きくレンジ相場となりそうです。しかし少しづつではありますが、じわじわと売り圧力が強くなってきている印象でもあります。

それはファンダ的にも表面化されてきており、パウエルFRB議長のハト派的な発言、アメリカで「デルタ株」急拡大による新規感染者数の増加(死亡者数も増加してきている)、そして市場のコンセンサスであった8月のジャクソンホールでテーパリング開始宣言も徐々に雲行きが怪しくなってきている印象でもあります。
この辺りが明確になるまではドル円は大きくレンジ相場になる可能性が高いのかなと。

そのような中で来週は7月26日に米・新規住宅販売件数7月27日〜28日はFOMC7月29日は米・四半期実質国内総生産(GDP)7月30日は米・個人消費支出(PCEデフレーター)、と重要経済指標が続きます。特にFOMCではテーパリング開始に向けて何かしら発言される可能性もあるため市場は注目しているでしょう。相場にも大きく影響を与える可能性があるため十分警戒しておきたいところです。

■意識しておきたい価格水準
・青ゾーン(111.634~112.003)
・赤ゾーン(110.319~110.536)
紫ゾーン(110.065~110.150)
・緑ゾーン(109.655~109.857)
・黄色ゾーン(108.796~109.075)
・白ゾーン(108.083~108.222)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次