ここではローソク足の陽のカラカサ・陰のカラカサについて解説します。
陽のカラカサ・陰のカラカサとは
カラカサの特徴としては、安値を大きく伸ばしてから最終的には上昇する展開を作ることにより、底堅い値動きを作りやすいローソク足です。
このカラカサの最も注目すべきところは、一度安値を大きく伸ばす展開を作って「長い下ひげ」を付けていることです。
この「長い下ひげ」をどのように捉えるかによってカラカサの意味合いが変わってきます。
安値圏・サポートで出現するカラカサ
安値圏や強いサポートとなる価格帯で出現した場合、上昇転換やレンジ相場へ移行する可能性を示唆するサイン。
ここでの長い下ひげの意味合いとしては、一度下を試したものの強く反発されたというサインとして捉えることができます。
つまり底堅いという可能性を示唆しており、それが陽線であれば更に優位性が高まります。
実際のチャートで安値圏で出現した陽のカラカサ
高値圏・レジスタンスで出現するカラカサ
高値圏や強いレジスタンスとなる価格帯で出現した場合、下降転換やレンジ相場へ移行する可能性を示唆するサイン。
高値圏やレジスタンスで出現するカラカサは捉え方が非常に難しいところではありますが、ここでの長い下ひげの意味合いとしては、下ひげの長さに比例して上値が重いことを示唆しており、「長い下ひげを付けてきた=反発する力が強い」と捉えることができます。つまり上値が重いことを示唆しており、それが陰線であれば更に優位性は高まります。
実際のチャートで高値圏で出現した陰のカラカサ
基本的にカラカサは底値が硬いサインだということは忘れるなよ。
あくまでも上値が重いところでカラカサが出た場合の話だ
まとめ
同じカラカサでも高値圏か安値圏か、下ひげの長さなどで優位性が変わってくることが今回の解説で少しだけ分かっていただけたかと思います。
僕はこのカラカサがけっこう好きで、特に抵抗の強い高値圏で出現した場合はプライスアクションを見てショートを仕掛けるなんてこともよくあります。ぜひ一度ご自身でもチャートを開いてカラカサを探してみてください。
まず最初は1時間足以上に絞ってやることをオススメします。
・高値圏・レジスタンスでカラカサが出現した場合、上値が重いサインとして現れることが多く、特に下ひげが長いほどその可能性が高まる傾向がある。
・安値圏・サポートでカラカサが出現した場合、底堅いサインとして現れることが多く、特に下ひげが長いほどその可能性が高まる傾向がある。
基本的にカラカサは底値が硬いサインとして知られている。
まずはそれを前提に、もしショートを仕掛ける時は環境認識を把握して慎重にやるべきだろう。