4/19〜4/23 ドル円 週間トレード戦略|上昇転換ポイントを探る

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トレード戦略

お知らせ

来週のトレード戦略ですがYouytubeの更新はお休みさせていただきます。
こちらのテキスト版はまだ分かりませんが、出来るだけ更新したいとは思っています。
できなかったらすみません。

1時間足

今週ドル円は続落。

前回のトレード戦略では「落としてきた場合は青点線あたりで反発して上昇転換する可能性がある」と話しました。実際に今週は落としてきたところで青点線付近から上昇転換させてきましたが(オレンジ枠)、予測していた緑ゾーンを超える事ができずに下落に転じます。

緑ゾーンに差し掛かった天井付近では僕もTwitterで以下のような投稿をしました。

なぜトレード戦略では緑ゾーンを越えていく可能性があると予測していたにも関わらず、このような投稿をしたかと言うと、感覚的なところもあるため細かく説明が難しいのですが、シンプルに言えば「青点線からの上昇転換スピードが早すぎる」印象を受けたからです。

この日は東京市場スタートと同時に一気に上昇していきました。
もちろんこのまま一気に緑ゾーンを上抜いていくこともあります。しかしドル円はそれまで111円近くから下落相場を展開している経緯があるため、全体的にはまだ上からの強い圧力がかかっているわけです。

そのような相場環境の中で、東京市場でほとんど値動きを作らずに駆け足で登って行った場合、後半でバテてしまう事がよくあります。そして緑ゾーンを上抜いていくには底固めが少々頼りないというのも感じていたのもあります。しかし結果としてはロンドン市場に入るタイミングで急落させており、値動きをじっくり観察する時間があまり与えられませんでした。

ここで撤退するタイミングとしては2ヶ所ほどあります(1時間足の値動きで判断する場合)。
一つ目は大陰線を形成した時です(白矢印)。
大きく安値も切り下げてきているため、このような動きが来れば一旦様子見するべきだと思います。

そして二つ目は少々難易度が高いですが、大陰線の一つ手前にあるローソク足を確定した時です(黄色矢印)。実体が小さく長い下ひげを作っていますが、これは「陰のカラカサ」とも呼ばれるローソク足で天井付近で作られたりします。前後のローソク足との関連性も重要なので判断が難しいところではありますが覚えておくべきローソク足です。このような値動きを作ってくれば半分利確するのも一つの手だと思います。

そして最終的には黄色トレンドラインも下抜けていきましたが、ほぼ乱高下相場の展開となりました。
さて来週はどのような展開になるのか、週足から見ていきましょう。

週足

2週連続で陰線を確定させてきましたね。

下落値幅は小さくなってきてはいますが、直近2本の陽線の実体を下抜いてきている動きも作ってきているため、ここから高値更新するのが少々難しくなってきた印象です。しかし青点線付近は大きく続伸させる動きを作った初動となる価格水準でもあることや、現在の下落値幅が小さくなってきていることを踏まえると、ここから反発していく可能性もありそうです。

週足で分かることは、かなり上値の重い展開を作ってきたことを認識できればいいと思います。
それでは日足を見ていきましょう。

日足

上昇相場(青枠)と下落相場(赤枠)を分けて見ました。

そうすると上昇ではローソク足を約6本作っているのに対して、下落は約9本のローソク足を作っています。
明らかに上昇相場に対して下落効率の悪い値動きを作っているため、一旦はこのあたりから反発させてくる可能性もあるでしょう。ここからまた上昇転換させる場合は、何かしらのプライスアクションを作ってくると思われるので、ロングチャンスが生まれそうです。

ここからまた続落させる場合は紫ライン(108.330)付近まで落としてくる可能性もありそうです。
4時間足を見ていきます。

4時間足

※前回より引いた赤点線、青点線、黄色トレンドラインは削除しました。

4時間足では下降ウェッジのような形を作ってきています。
下降ウェッジで上昇転換する際によく見られる値動きは逆三尊やダブルボトムです。
現在もそのような値動きを作ろうとしているようにも見えるので(オレンジ枠)、ここは注意深く観察するべきポイントだと思います。

ただし注意点としては、ウェッジの後半の値動きになってくると反発が弱く下限ラインで推移しているため、このまま下に抜けてくる可能性もありますが、それがダマシとなって大きく戻す動きを作ってくる可能性もあるので注意した方が良いでしょう。今の価格水準では紫ラインをしっかり下抜ける動きが来るまでは安易なショートは少々危険かもしれませんね。

上昇転換させた場合、少なくともこれまでの下落値幅の約50%くらいは戻す値動きを作ってきてもいいのかなと思っています。つまり緑ゾーンあたりまでです。

前回のトレード戦略でも話したように、ここから月足の下ひげを作ってくるイメージですね。

1時間足

かなり乱高下させており現時点では判断が難しいですね。

ロングを仕掛けていきたいところですが、じわじわと続落していく可能性もまだあります。
ロングを検討するタイミングとしては黄色ゾーンを上抜いてからが無難だと思います。もしくはオレンジライン(108.992)でしょうか。

ただしここから続落させて下限トレンドラインで推移する動きを作ってきた場合は、ストンと落としてくる可能性も高まりそうです。

ここから更に続落させてくるなら様子見ですかね。
底堅いところでもあるのでさすがにショートは仕掛けにくいです。

これまでは東京市場で上昇する値動きを作り、ロンドン市場とニューヨーク市場でレンジまたは下落させる展開を作っていましたが、来週はその動きに変化かがあるのかも注目すると良いと思います。

まとめ

ドル円は大きく下げてきましたが、下落値幅が徐々に小さくなってきていることや、底堅い価格水準に到達しつつあること、そして月足では非常に強いプライスアクションを作っていることもあるため、そろそろ上昇転換する可能性が高まっていると思います。

とはいえ、前回のトレード戦略で話したように、ドル円は4月より相場環境が大きく変わってきています。今週の経済指標の米・小売売上高や米・フィラデルフィア連銀製造業景気指数などでは強い結果を出したにも関わらず金利低下が続きドル円も続落。つまり、もう米国経済の改善は既に織り込まれているため、ここから更に大きく高値を切り上げていく動きは難しくなっている印象です。

ここからしばらくレンジ相場になる可能性も視野に入れてトレードしていくべきかなと思いますが、世界的には新型コロナウィルスの新規感染者が拡大傾向になっていることや、3月中旬以降では亡くなる人の数も増加傾向にあります。
このようなことから、新型コロナウィルスによって今後世界経済に更なる悪影響を及ぼすという見方に傾けば、ここからまた本格的な下落相場を展開させる可能性もありそうです。

■意識しておきたい価格水準
・赤ゾーン(110.781 – 110.871)
・緑ゾーン(109.817 – 109.963)
・黄色ゾーン(108.865 – 109.095)
・紫ライン(108.330)
・オレンジライン(108.992)

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