トレード戦略
ドル円・週足チャート – やや底堅いが油断禁物
今週は強く反発する値動きを作ることで、やや長い上髭と実体を残しトンカチのような陽線を確定させました。
陽のトンカチは底堅いところで形成させることが多いプライスアクションですが、下落圧力は弱まってきてはいるものの、まだ直近の大陰線の半分も打ち消せてないため、現時点では判断はしかねます。
先週にもお伝えしているように、現在の反発した価格水準はやや浅い印象を受けるので、黄色ゾーン(132.110-131.326)あたりまで落としてくる可能性も考慮しておくべきでしょう。
もっと小さな時間足で分析しながら今後の値動きに注目していこう。
ドル円 日足チャート – 上昇転換ポイント
これから上昇転換していく可能性が高まる基準として主に2つの見ておきたいポイントがあります。
レッドゾーンの上抜け
先週お伝えしたように、レッドゾーンはストップロスオーダーが溜まっていた価格水準です。
強いレジスタンスとして機能しているため、このレッドゾーンをしっかり上抜いていければ上昇優位性が増していきます。
下落相場のきっかけを作ったトレンドラインの上抜け
今回の下落相場のきっかけを作った、大陰線を基準にしたトレンドライン。
このトレンドラインは意識されてくる可能性もあるため観察しておいてもよいかなと思います。
この2つのポイントを超えてくるなら、緑ゾーンもしくは青ゾーンあたりまで上昇してくる可能性も高まってきそうです。
特にレッドゾーンを超えてからの日足以上のローソク足は必ずチェックしておこう。
ドル円 4時間足チャート – 節目が曖昧になった時の値動きの傾向
黄色点線の価格帯は、ある程度節目として規定されていたのですが、終盤になって節目を曖昧にする値動きを作ってきました。
節目を抜けた時は一方向に値動きを作ってくることが基本的には多いのですが、今回は抜けきることができず、方向感のない値動きを作っています。
このような値動きを作ってきた場合、基本的にはレンジ継続(乱高下相場)と考えてもよいでしょう。
上昇優位性が高まる価格水準
レッドゾーンをよりミクロな視点で観察すると、緑ライン(137.868)付近を上抜いたときは上昇警戒しておいていいと思います。
青ゾーン付近までの上昇も期待できそうですが、そこからまた大きく戻す値動きにも警戒しておきましょう。
レンジ相場の節目から優位性を見極める
レンジ相場の中で最も意識されている価格帯が黄色ゾーン(136.693-136.972)です。
この黄色ゾーンが今後どれほど機能していくのかまだ分かりませんが、上昇優位性の見極めの一つとして参考にしてみるのもよいと思います。
まとめ
ドル円はもう少しレンジ継続な印象です。
ただし今週は13日に米)消費者物価指数、14日にFOMCなどが控えており、この重要経済指標をきっかけに大きな値動きを作ってくる可能性が高いです。
今週は「短期で値幅を取って利確しつつ、経済指標後に方向感を定めて仕掛けていく」というトレードを心がけていくべきでしょう。
先月の月足は大陰線を形成しています。月足レベルで観察した場合もう一段の下げの可能性があることも認識しておきましょう。