【来週のドル円予想・見通し】トレード戦略|下落警戒

【来週のドル円予想・見通し】トレード戦略|下落警戒
目次

トレード戦略

ドル円・4時間足チャート – 3回否定される値動き

今週はレンジ相場が継続しましたが、少し下落を警戒してもよさそうな値動きなので4時間足チャートで解説します。

前回のトレード戦略でも出てきた赤ゾーンは非常に強いレジスタンスですが、今週は3回ほど上を試しましたが全て否定されました。

更に直近では大陰線を打ち消す力強い上昇の動きを作ったものの、継続することができず赤ゾーンで反発されたことにより、やや下落優位性が高まってきたようにもみえます。

このような非常に強いレジスタンスに何度も否定される値動きを作った場合、反対方向へ動いていくことが多い傾向にあり、やや警戒しておいてもよいでしょう。

逆にこれだけ否定された赤ゾーンを上抜いたときは、上昇していける可能性が高いサインとなることも忘れずに。

ドル円・日足チャート – 続落したときの買い場になる価格水準

これだけ力強く何度も否定されている赤ゾーンを上抜けたときは、その反動によって大きく上昇することがよくあります。

ただし上抜けた先にも段階的にレジスタンスが存在していることは認識しておき、あまり大きく狙わず節目節目でしっかり利確をするように心がけましょう。

逆にもしここから黄ゾーン(131.326-132.110)緑ゾーン(128.674-130.421)あたりまで落としてくるようなら買い場チャンスになるかなと思います。

可能性は低いかもしれないけど、ここからまっすぐ黄ゾーン、緑ゾーンあたりまで下げるようならかなり大きく反発すると思います。そうしてもらえると嬉しいんだけど…。

ドル円・1時間足チャート – 意識しておく価格水準

1時間足なので短期的な目線になりますが、緑ゾーンの価格水準は少し意識しておいてもよいでしょう。

緑ゾーン付近はやや節目を作っている値動きも見られるので、下抜いたときはやや下落警戒しておいてもよいと思います。

下抜けた場合、それまでの値動きの過程でどれくらい節目が意識されていたか、4時間足の確認など、できる範囲で分析しましょう。

ドル円・週足チャート – 上値重いサイン

最後に週足だけ確認しておきましょう。

直近のローソク足の並びは、①大陰線を形成後に力強く反発→②陽線を形成→③しかし上下に長い髭を付けた実体の小さな迷い相場となりました。

この一連の値動きは市場が迷っている証でもあるため、一概に方向感を決定付けることはできませんが、よくある値動きの傾向としては再度長い下髭まで落としてくることがよくあります(これが陰線であればより可能性は高まる)。

特に赤ゾーンは非常に強いレジスタンスなので、もう少し時間をかけて力を溜めるか、経済指標などきっかけがない限り、今の市場が迷っている相場では赤ゾーンを上抜くことは難しい傾向にあります。

上値の重い正体を詳しく解説

日足チャート

現在のこの値動きは含み損を抱えていた人達の利確する動きだと思われます。赤ゾーン付近はそろそろ買い場だと見込んで仕掛けていたトレーダー達がたくさんいた価格帯です。しかし、12月1日の東京市場が始まる前の朝方に急落します。この時点で含み損を抱えたトレーダー達がたくさん増えたと考えられます。しかも朝方なので損切りが間に合わなかったトレーダーも多くいそうです。つまり逆を言えば、この含み損を抱えているトレーダー達が減るほど上値が軽くなるとも言えます。だからこそ徐々に高値を切り上げていっているのでしょう。

まだ方向感を決定付けるのは早いですね。できれば次の週足が確定するまで待ちたいところではあります。

来週の価格推移の見通し

来週は赤ゾーンを軸にして値動きが推移していくと思われます。

赤ゾーンを上抜ければ138.005~142.250付近の範囲で推移。
赤ゾーンより下なら130.246~137.956付近の範囲で推移。

範囲を分けて見るとトレードもしやすくなりますね。

まとめ

ドル円は上値の重い値動きを作っていますが、まだ方向感は定まっていません。

月足レベルで観測した場合、ほとんど反発していない値動きとなっているため続落は警戒しておいてよいでしょう。むしろ短期トレード以外でのロングは控えた方が賢明かもしれません。

今週は20日(火)に日銀政策金利、黒田日銀総裁の記者会見、21日(水)に米)消費者信頼感指数、22日(木)に米)四半期実質国内総生産、23日に米)個人消費支出(PCEデフレーター)など重要経済指標が続くので要警戒です。

上昇優位性が高まるのは赤ゾーンを上抜いた時なので、赤ゾーンの下を推移している間は下落に警戒しておけばよいのかなと思います。

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