BTCトレード戦略
月足
本日よりビットコインのトレード戦略も配信してみようかなと思います(約2年振りくらいかな)。
こちらは毎週できるか分かりませんが、需要がありそうなら続けて行こうかなと思います。
それでは月足から見ていきましょう。
ビットコインは約6ヶ月間ずっと陽線を確定させています。
注目すべきは、上昇値幅を拡大させると共に上ひげを長く付けてきているところです。
この流れでは今月足はもう少し長い上ひげを付けてきてもいいところですが、ファンダメンタルズ的にも非常に強いビットコインはなかなか下落に転じません。
現在は6万ドルという節目で攻防しており、月末にかけてもう少し落としてきそうな気配もしていますが、週足を見ていきましょう。
週足
直近では大陰線を形成させています(白矢印)。
しかし、続落せずにすぐに上昇に転じていますが、高値を切り上げたもののすぐに反発して長い下ひげ陰線を確定(黄色矢印)させ、上値の重い値動きを展開となりました。
この長い下ひげ陰線のローソク足は別名「陰のカラカサ」とも呼ばれ、トレンド転換のサインとしてもよく現れるため、ここからはもっと小さな時間足で値動きを判断していきたいところでしょうか。
これまでの上昇トレンド中にも似たようなローソク足を形成させていますが(黄色枠)、その時は続けて陰線を確定させて下げる動きを作っているため、今回も似たような動きが来る可能性はあるので注意しておいた方がよいでしょう。
日足
現在はチャネルを推移するような動きを作っていますが、すでにチャネルライン上限にもタッチ出来なくなってきていることが確認できることからも、若干上昇圧力が弱まっていると言えるでしょう。
このような動きが来た場合、一旦チャネルラインを下抜いてくることが多いです。
しかし、すぐ下には節目となる黄色ゾーン(52231.09 ~ 53251.05)で反発される可能性もまだありますが、もしこの黄色ゾーンを下抜いてくる動きがあれば、もう一段の下落リスクも高まりそうです。
ちなみに、もしここから大きく下げてきたとしても、赤ライン(38625.16)付近が最大限界の下げ値幅かなと想定しています。なぜなら、この赤ラインはイーロン・マスクが最高責任者を務めるテスラが約15億ドル相当(約1600憶円)のビットコインを購入したと発表された価格水準だからです。
この発表を受けて市場は反応し大陽線を形成して大きく続伸しました(白矢印)。
このニュースをきっかけにビットコインに興味を持った人たちもかなり多いでしょう。
このように非常に大きなお金が流入し、市場全体に注目を浴びた価格水準というのは非常に強い抵抗帯として機能します。
今のビットコインがここまで下げてくることは無いかもしれませんが、下げてくれたらラッキーくらいに思って強気で買いを入れていきたい価格水準ではあります。
4時間足
Tradingviewの出来高プロファイルを表示させました。
出来高プロファイルは価格水準毎の出来高を確認できるインジケーターですが、これを使ってレジスタンス・サポートとなる価格水準を見つけることができます。
そして直近の出来高の多い価格水準に赤ゾーン(56261.48 ~ 57103.76)と緑ゾーン(46993.06 ~ 48057.84)を引いてみました。これで赤ゾーンがレジスタンス、緑ゾーンがサポートとして機能することになります。
つまり今はこの黄色ゾーンがサポートとして機能しているため、なかなか下落に転じない動きとなっていますが、この黄色ゾーンを下抜けてきた場合は、次に強いサポートとして機能する可能性がある緑ゾーン付近まで落としてくる可能性があります。
ただし、出来高プロファイルだけで判断するのではなく、第一優先は値動きを見て判断していかなくてはなりませんが、判断材料の一つとしては非常に優秀です。特にビットコインの今の価格帯は過去の値動きの歴史がほぼ無いため、出来高プロファイルを使って価格帯毎の出来高を可視化することは非常に戦力になります。
現時点では黄色ゾーンから赤ゾーンの間でトレードしてみるとよいかもしれません。
ただし注意点としては、現在は上値の重い値動きを作っていることからも、ややショートの方が優位性が高そうです。
まとめ
ビットコインはこれまでずっと上昇相場を形成し続けていました。
しかし、当たり前ですがこれが永遠に続くことはありません。
現在は6万ドルという節目で攻防しており、上値の重い展開を作っていますが、月足を見る限りはこの辺りから長い調整相場に入ってもおかしくはないと思います。
その理由の一つは、今はビットコインのドミナンスが低下していることが挙げられます。
ドミナンスはその通貨が暗号資産の市場全体でどれだけ占有しているかを表す指標ですが、今はビットコインから資金が流出しているとみることができます。
また今はロングポジションが非常に増加しているため、その大きな偏りが影響して下落相場を作ってくる可能性もあるため、そろそろ警戒しておいてもよいかもしれません。
しかしファンダメンタルズ的には非常に強いビットコイン。
テスラやマイクロストラテジーを筆頭に大手企業がビットコインを保有する動きが強まっていたり、米暗号資産取引所のコインベースがナスダックへ上場する予定もあるため、まだまだこれから新たにビットコインを購入しようとする新規参入者が増えてくると予測できます。
基本的にはロングを軸に戦っていくべきとは思いますが、ショートを仕掛ける時はロット調整、そして計画性を持ってトレードすることがより重要になってきそうです。