4/5〜4/9 ドル円 週間トレード戦略|節目を超える値動きの規則性

目次

トレード戦略

4時間足

今週は緑ゾーンを上抜いて続伸させていきました。

前回のトレード戦略では「緑ゾーンから黄色ゾーンの間を推移する可能性があるため、もしそのような動きになれば黄色ゾーン付近からのロング仕掛け」と話しましたが、一度は下げたものの予想を上回る上昇圧力によって111円台の節目まで続伸させ、現在はレンジ相場を形成しています。

非常に力強いドル円。
来週はどのような動きを作ってくるのか、4月に入ったので月足から見ていきましょう。

月足

ドル円はついに2017年1月以来より引けるトレンドラインを上抜いてきました。
そしてその過程となる値動きには注目です。

月足では3本連続で陽線を形成しており(黄色枠)、徐々に上昇値幅を拡大させていますが、このタイプは非常に強い上昇トレンドとなるプライスアクションとしてよく現れます。このプライスアクションが現れた場合、けっこうな高い確率で次も陽線を形成させることが多いです。つまり、4月の月足も陽線を形成してくる可能性があるということです。

月足レベルでこのようなプライスアクションが出たのは一番直近でも2014年7月の相場です(緑枠)。
チャートを見ていただければ分かりますが、当時もその後に大きな上昇トレンドを形成しています。

今回もそうなるとは限りませんが、月足レベルでもこのようなプライスアクションが現れることは滅多になく、今後の上昇優位性はかなり高いんじゃないかと推測します。この感じでいけば2016年の大統領選でトランプが当選したことによって作られた上昇相場(トランプラリー)の高値(赤ライン)まで届く可能性もありそうですね。

それでは週足を見ていきましょう。

週足

今週も陽線を確定(白矢印)。
抵抗の強いブルーゾーンでも想定以上のスピードで上抜いていきました。
実体の大きさも先週足とさほど変わらず、迷うことなく淡々と上昇していっている印象です。

売り圧力の強かった価格帯(黄色ライン)も超えてきたので、下落したとしても限定的となる可能性もあるでしょう。
やはり来週もロングを軸に仕掛けていくべきでしょう。

日足

日足では陰線を作り、直近では長い下ひげを付けた実体の小さな陽線を確定(白矢印)。
少し上昇が弱まっている印象です。

前回のトレード戦略では「わずか2週間ほどの調整相場(赤枠)で続伸させるのは難しいんじゃないか」と話しました。しかし結果はわずかな調整相場にも関わらず続伸してブルーゾーンを上抜いていきます。しかし、これだけの強い上昇相場であれば、抵抗の強いブルーゾーンを多少オーバーシュートすることはよくあります。つまり、今の若干弱まっている値動きを見る限り、ここからまた戻してくる可能性も十分あるのかなと思います。

当然ここから下落する動きを作ったとしても一過性となる可能性は高いでしょう。なぜなら月足であれほど強いプライスアクションを作っているからです。

ここから高値を切り上げて更に続伸させてくるか、それとも一度落として調整相場を作ってくるのか。
4時間足を見て探っていきましょう。

4時間足

※意識ゾーンは非表示にしています。
※前々回のトレード戦略から表示させていたオレンジゾーンと紫ラインは削除しました。
※前回より引いている緑ゾーンの値を修正しました(109.708 – 109.854)。
※前回より引いている黄色ゾーンの値を修正しました(109.201 – 109.367)。

まず、ここから続伸していく可能性が高まるのは赤ゾーン(110.781 – 110.871)を上抜いてくる動きが来た時でしょうか。しかしもし、来週の火曜日(6日)までにこの赤ゾーンを上抜けない動きが来れば落としてくる可能性が高まるんじゃないかと思います。場合によっては月曜日の値動きでも判断できるかもしれませんが、月曜日は金融市場が休みの国が多いため火曜日まで様子見た方が無難だと思うからです。

ここから落としてきた場合、まずは緑ゾーンを目指してくる可能性があるかなと思います。
この緑ゾーンは一度は反発する値動きを作ってくる可能性があります。

更に落としてきた場合は黄色ゾーンでしょう。
この黄色ゾーンはかなり強いと予測し、特に黄色トレンドラインと重なるところでは上昇転換する動きを作ってくる可能性もあります。

個人的には黄色トレンドラインを下抜いてくる可能性もあるんじゃないかと思っていますが、まだ現時点では分かりません。ただ警戒しておいた方がいいのは、今回のような調整時間が短く、非常に強いトレンドを形成した場合、調整時間が短い代わりに一過性の大きな下落相場を一度作ってからまたすぐに上昇転換するという値動きを作ってくることがあります。

今回もどこかで一度そのような大きな下落相場を作ってくる可能性があるということは認識しておいた方が良いのかなと思います。

1時間足

先ほど「赤ゾーンを上抜いてきたら続伸していく可能性が高まる」と話しましたが、その値動きの過程として見ておきたのが、細い上昇チャネルを形成してくるかです。その理由は、ここ最近の節目を上抜く値動きの特徴として「細い上昇チャネルを形成する規則性」が見られるからです。

下落させてくる場合、その優位性が高まるのは直近の大陽線(赤矢印)の安値を下抜いた時でしょう。
それは先ほど話した”月曜日もしくは火曜日までに赤ゾーンを上抜けなければ”その可能性は高まると思います。その間の値動きのアクションも出来るだけ観察しましょう。

まとめ

テクニカル的な面で見ると、非常に強い上昇相場ですが、やはりこの短い調整時間のままブルーゾーンを超えて上昇していくのは少し疑問ではあります。先ほど話したように、一過性の大きな急落相場を作ってくる可能性もあるでしょう。

ちなみに、冒頭で今回の値動きと似ている2014年の相場を例に出しましたが、その時も一過性の大きな急落相場(約4円の下落)を作ってから大きく続伸する値動きを作っています。調整時間の短いトレンドはこのような急な下落相場を展開させてくる可能性もあるため警戒はしておいた方が良いと思います。

とはいえ、また来週も続伸していく可能性も否定はできません。
今週の米雇用統計は市場予想を大きく上回る結果となったため、来週はテーパリング観測の強まりから金利が上昇しドル円も続伸していく可能性は十分にあります。また来週の月曜日に発表されるISM非製造業景気指数は結果によっては大きく左右される可能性もあるので注目しておきましょう。

月足で見ても相当強い相場なので、どちらにしてもロングを軸に戦っていくべきかなと思います。

■意識しておきたい価格水準
・赤ゾーン(110.781 – 110.871)
・緑ゾーン(109.708 – 109.854)
・黄色ゾーン(109.201 – 109.367)

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