トレード戦略
週足
今週は陽線のコマを確定(白矢印)。
前回のトレード戦略で話したように(詳しくは前回のYoutube)、直近の陽線(赤矢印)に続いて今週も実体を切り下げてきましたね。少しづつではありますが、じわじわと上昇圧力が弱まっている印象です。
ただし底も固い。
安値を切り上げて陽線を作ってきた動きを見る限り、大きな下落を狙うようなトレードは禁物でしょう。
来週も引き続き黄色ゾーンから赤ゾーンを推移すると仮定してトレードするのが無難かと思います。値動きを収縮させている動きも見せているため、トライアングルをどちらに抜けるのかも観察しておきましょう。
日足を見ていきます。
日足
今週は逆三尊も意識されて上昇する動きを作ってきましたが、最終的には右肩を形成中に失速した形となりました。
逆三尊が失敗した場合、次の展開としてよく見られるのが三角保ち合いです。
実際に直近ではピンバーを形成(白矢印)して迷いのある値動きが確認できます。
直近のローソク足ではピンバーにインサイドしていますが、ここからピンバーの高値安値どちらに抜けるのかを観察しておくとよいと思います。
なぜなら迷いを見せたローソク足(ピンバー)から、次に市場はどちらの方へ足を進めるのかを観察するのはトレードする上で重要なヒントになることが多いからです。
4時間足
トレンドラインというのは非常に厄介で、水平線のように価格を基準としていないため、人それぞれ基準にしているポイントが違うことが多いです。例えば4時間足で見ると、上のチャート図にある黄色ラインのように引いてトライアングルを意識している人も数多くいると思います。
というわけで、ここではこのトライアングル部分だけをピックアップしてみたいと思います。
このトライアングルの中だけを切り取って分析した場合、チャート図を見ても分かる通り下に落ちる力の方が強いですよね。つまりロングよりはショートの方が優位性が高いことが分かります。少なくともトライアングルだけに絞った環境認識では。
ただもちろん下抜けたとしても、そのすぐ下には強い抵抗帯もあるし、週足で引けるもっと大きなトレンドラインがあることは認識しておくべきでしょう。そうなれば仕掛けるにしても短期的なショートだからこそ優位性が高いことが分かります。
逆にここから上昇していくケースもあります。
ただしその場合はファンダ的な強い要因がない限り、効率の悪い上昇する値動きとなる可能性があります。そのような値動きは心理的にも揺さぶられやすいため、仕掛けるにしてもロットを落とした方がよいと思います。
ゾーンを表示させてもう一度見ていきましょう。
直近では紫ゾーンから大陰線を形成させており(白矢印)、非常に抵抗の強い価格帯であることが分かります。仮にトライアングルを上抜いてもダマシで押し戻される可能性もありそうですし、全体的な流れを見てもロングはややリスクが高そうな感じがします。
というわけで先週に引き続き今週もショートを軸に戦った方がよいと思われますが、やはり狙うべきポイントは先週と変わらず紫ゾーンと赤ゾーン近辺でしょうか。
もしトライアングルを下抜けた場合ですが、あまり深追いはしない方が賢明かなと思います。
少なくともロンドン市場以降までは待つべきかなと。
更に理想的な動きをとしては「東京市場でトライアングルを下抜け→ロンドン市場でレンジ」に近いような動きが来れば、NY市場で下げる動きを作ってくればショートを仕掛ける優位性は高まりそうです。
その理由はここ最近のNY市場では下落させようとする値動きを作る傾向があります。
やや曖昧なトライアングルではありますが、ここを下抜けると市場心理的に下落圧力が強まる可能性があるため、それが後押しとなってNY市場では落としてくる可能性もありそうです。
ここで勘違いしてはいけないのは、「落ちるだろう」と想定して仕掛けるのではなく、「落ちた」のを確認してから仕掛けるように心がけた方がよいです。
1時間足
来週月曜日の東京市場では2本の黄色点線(109.839, 109.866)を超えていくのは少々難しいと予測しています。つまり東京市場で2本の黄色点線まで上昇してきた場合は短期ショートは優位性が高いのかなと。ここでの短期は4~8pipsほどです。
東京市場では2本の赤点線(109.714, 109.752)〜黄色点線内で推移する可能性があるとみていますが、もし東京市場で赤点線を下抜いてきたら下落優位性が高まりそうです。
また逆にロンドン市場以降で黄色点線を上抜く動きを作ってきた場合は短期的にでも上昇していく可能性があるため警戒が必要でしょう。少なくともNY市場が始まるまでは上昇傾向が続く可能性もあります。
ロンドン市場での動向は注意深く観察しておきたいですね。
まとめ
来週も基本的にはレンジ相場と予測しています。
ただし26〜28日はジャクソンホールが開催されるため。来週後半にかけて様々な憶測のもと値動きが大きく揺さぶられる可能性は十分にありそうなので注意しておきたいところでしょうか。
よって今回のトレード戦略は、主には来週前半での戦略として参考にしていただければと思います。
後半になると分かりませんね。
現在の市場予測では年内にテーパリング開始との見解が強まっているため、来週のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の発言には強い関心が寄せられているため、安易なポジションを持つのは控えた方が賢明でしょう。