トレード戦略
ドル円・週足チャート – 下がりにくい相場
今週足は陽線を確定(白矢印)。
前回のトレード戦略で話したターゲットとなるオレンジゾーンに到達したことにより、一旦はここから調整局面(レンジ相場)に入る可能性があります。
しかし力強い値動きを作ってきていることもあり、ここから更に続伸する可能性を警戒しておいてもいいと思います。つまりどちらにせよ、すぐにここから下落トレンドにはなりにくいということです。
もしオレンジゾーンを上抜いていくなら次のターゲットは黄ゾーン(137.628 – 138.854)あたりでしょうか。
来週は続伸を警戒しつつ見極めていきたいところですね。
日足を見てみましょう。
下がりにくい相場では押し目狙い!
ドル円・日足チャート – ゾーンを軸とする
もし来週レンジ相場となるなら細かな予測は難しいですが、青ゾーンを一つの軸として見ておいても面白いかもしれません。
今の力強い相場ならすぐに青ゾーンを下抜くのは少々難しい印象なので、青ゾーンからオレンジゾーンの間で推移して更に安値を切り上げていくような値動きを作ってくるようなら続伸を警戒します(例えばアセンディングなど)。
逆に青ゾーンを下抜くようなら方向感のない相場が続くと判断しておきます。
ただどちらにしても各ゾーンでの反発は期待できるため、短期的なトレードは優位性が高いと思われます。
今は加熱していた相場がひと段落したところなので、来週はクールダウンしてじっくり見極めていくことが大事かもしれませんね。
ドル円・4時間足チャート – 三尊否定の値動きに注意
来週は調整局面に入る可能性がありますが、逆に今回のような力強い上昇相場でよく見られるケースを一つ紹介しておきます。
それが三尊否定の値動きです。
現在は三尊っぽい値動きを作ってきており、多くの人たちが落ちるだろうと予測をしてショートポジションが積まれている傾向があります。
しかし力強い上昇相場では時にこの三尊パターンを否定する値動きを作ってくることがあります。
三尊は左肩・頭(中央最高値)・右肩の3つの構成により、他のチャートパターンよりもショートポジションが多く積まれやすい傾向があります。そのため、三尊を否定されると多くのストップロスオーダーによって力強い上昇を生み出すことがあります。
三尊否定のサインは中央最高値(黄色点線)を上抜いた時です。ダマシもあるので警戒しつつ、もし抜けたら押し目で入るのは有効だと思います。
間違っても抜ける前からポジション持ってはダメですよ。今は天井です。しっかり抜けてから検討しましょう。
来週の価格推移の見通し
赤ゾーンと青ゾーンの2つの範囲に分けて価格推移を予測します。
赤ゾーン:131.363 – 135.351
青ゾーン:135.352 – 138.906
まとめ
ここ最近の経済指標(米雇用統計・CPI・PPIなど)が良好により利上げの可能性が意識されはじめています。
米セントルイス連銀のブラード総裁は今月のFOMCで0.5ポイント利上げを支持したことも明らかにしており、3月のFOMCでの利上げ幅についても0.5ポイントを支持する可能性を排除しないと述べています。
これらは市場でも反応して実際にドル円は大きく上昇。テクニカル的に見ても底堅い値動きをしている印象です。
現在の状況では下げても買われるような値動きになる可能性が高いため、押し目で短期的に値幅を取っていくのが一番効率がいいのかなと思っています。
来週の注目材料は22日(水)に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、24日(金)には次期日銀総裁候補の植田元日銀審議委員の所信聴取、副総裁候補の内田、氷見野両氏への所信聴取などもあるので要チェックしておきましょう。