トレード戦略
ドル円・週足チャート – 反発警戒
歴史的にもあまり例のないほどの下落相場。
しかしその中でも力強く買い上げた価格水準ではしっかり反発させる動きも作っています。
現在はその価格水準(紫ゾーン)に達してきているため、ここからの反発は警戒しておくべきでしょう。
さすがに一気に下げすぎな印象なんですけどね。
ドル円・日足チャート – 下落トレンドにおける最大下落値幅
今回の下落トレンドの中で大きく下げた値幅を計測すると最大下落値幅は約880pipsとなっています。
下げるにつれて下落幅も緩やかになってきており、値動きパターン的にはこのまま最大下落値幅を超えることはできずに反発する可能性があります。
2本のトレンドラインと紫ゾーンの3つ重なり合わさる価格水準にも達してきているため、一時的にせよ反発する可能性は比較的高まっているでしょう。
またこれまでの反発した値幅を計測すると、平均約400pipsほど反発する値動きを作っているため、その可能性は十分にあるでしょう。
正直ここまで一気に下げられると、現時点ではもうここから再度140円を超えるような大きな上昇は難しい印象ではあります。
たださすがに一気に下げすぎた感もあり、ここからの考えられる値動きの一例としては、上のチャート図のような三尊パターンを作ってくる可能性も考慮しておきたいところです。
来週の価格推移の見通し
赤ゾーンと青ゾーンの2つの範囲に分けて価格推移を予測します。
赤ゾーン:123.883-131.790
青ゾーン:131.790-137.681
まとめ
ドル円は歴史的な上げ相場から一気に反転させて、歴史的な急落相場を展開。
その要因としては日銀の金融緩和の修正による事実上の利上げです。そして更に来週の17日、18日に開かれる日銀の金融政策決定会合では、更なる金融緩和の修正が行われる憶測が広まっておりドル円は大きく下げています。
つまり現在のドル円の価格水準は、市場が先行して日銀の金融緩和を織り込んだ値動きの可能性もあるということは認識しておいてもよいのかなと。
ただアメリカは利下げに転じてきていますが、日銀は対照的な金融政策を行っているため、今後ドル円は更に下げる可能性が非常に高いと思われます。
とはいえ、ここから更に続落させるには大きなファンダ的な材料がもう一つ必要な印象を受けるのと、テクニカル的にはここから一旦は反発してもいいかなと思います。
来週は18日(水)に「日銀金融政策決定会合」「黒田東彦日銀総裁、定例記者会見」が控えています。市場も注目しているので大きな値動きを作ってくる可能性もあるため、ポジション持っている方は要警戒です。
来週の日銀金融政策決定会合は非常に注目ですが、どのような結果であれ値動きの予想は難しいですね。上にも下にも可能性があります。