7/5〜7/9 ドル円 週間トレード戦略|下落相場における各市場の傾向

目次

トレード戦略

月足

7月に入ったので月足から見ていきましょう。

先月足は陽線を確定(白矢印)。
4月に作った月足の陰のカラカサを実体で上抜き(赤ライン)、非常に地合いの強い相場です。

しかし3月の月足の高値(黄色ライン)で大きく反発。
前回のトレード戦略でも話しましたが(Youtubeになります)、3月の月足(黄色矢印)は非常に長い髭を付けた陰線のコマのローソク足であり、この価格水準を続伸していくのはかなり難しいと予測しています。仮にここを超えたところで、更にすぐ上には抵抗の強い緑ラインも存在しているため、この辺りを続伸していくのは非常にハードルが高いとみています。

少なくとも続伸させるには、後2,3回ほどアタックしなければ難しいでしょう。
週足を見てみましょう。

週足

意識ゾーンを表示させました。

週足では長い上髭をつけた陽線を確定(白矢印)。
レッドゾーンは意識ゾーンの中で最も強い抵抗帯であり、大きく反発する動きを作ってきました。
過去の相場を見てもレッドゾーン付近で大きく反発する動きを作っており、相当上値が重いことが予測できます。

ここからレッドゾーンを抜けて続伸させるにはより強力なファンダがなければ難しい印象ではあるので、やはり今はこの辺りで上げ止まる動きを作ってくる可能性がありそうです。

日足

青ゾーン(111.634~112.003)を追加しました。
赤ゾーンと緑ゾーンを微調整しました。
赤ゾーンは110.319~110.536緑ゾーンは109.655~109.857になります。

日足では大陰線を形成させて大きく反発(白矢印)。
日足で見ても、ここからすぐに続伸させるのはやや難しいように見えます。

その理由の一つが上昇圧力の低下です。
今週は6/30にADP雇用統計の結果と月末のロンドンフィキシングの影響もあり大きく上昇する動きを作りました(黄色枠)。しかしこれまでのチャネル内の上昇相場と比較すると、今回の上昇値幅は小さい方であることが分かります。

つまり上昇圧力が低下しており、更に大陰線で大きく反発する動きも作っています。

これまでチャネル内で下落の初動が大陰線を形成した場合(緑矢印)は最低でも100pipsは下落させています。今はまだ約70pipsほどしか下落させていないので、まだ下落余地はあるかもしれません。

とはいえ地合いの強い相場。
赤ゾーンを完全に下抜けるまでは、なかなか本格的には落としてこないんじゃないかなと想定しています。
日足で見るかぎり、しばらくは赤ゾーンと青ゾーンの間を推移していく可能性もありそうです。

4時間足を見ていきましょう。

4時間足

下落スピードもあるため赤ゾーン近くまで落とす可能性もありますが、白ゾーン(110.833~110.886)からの反発は警戒しておいて良いと思います。

白ゾーンは節目として機能して、ここを基準に上昇や下落させる値動きを作ってくる可能性もあります。念のため意識しておいても良いかもしれません。

1時間足

雇用統計後なので非常に難しいですね。

来週の月曜日、東京市場では黄色点線(111.154,111.270)を上抜けない可能性があります。
つまり短期的な逆張りは優位性が高いです。

そしてこれまでの規則性を考慮して分析すると、東京市場スタートの9時から1時間足で陰線を形成した場合は続落優位性が高まる傾向にあります。ただし、続落できたとしても東京市場で白ゾーンを下抜けるかは分かりません。

またチャネル内の下落相場においてはロンドン市場で付けた高値を、NY市場では超えることができない傾向があるため、その辺りも意識しておくと良いと思います。例えば理想的な値動きとしては、ロンドン市場で黄色点線あたりまで上昇してきた場合、21〜23時に反転する動きを見せたら、NY市場では高値を超えられないので下落する可能性が高いです。

もちろんこれは値動きの傾向なので必ずそうなるものではありませんが、大陰線を形成させた下落相場ではそのような規則性があります。

まとめ

今週は注目されていた米雇用統計でしたが、NFP(非農業部門雇用者数)が市場予想を上回りましたが、他項目である失業率や賃金の状況が良好とはいえずドル円は大きく押し戻されました。

前回のトレード戦略でも話したように、市場は既にテーパリングは方向付けているため、今回の雇用統計の結果ではドル円を更に続伸させるほどの材料にはならなかったと判断できそうです。

また市場の関心はテーパリングから利上げ開始時期に移ったと思われます。
今後はよりFOMCメンバーの発言が注目されそうですが、特に常任メンバーであるパウエル議長、ウィリアムズ総裁、ボウマン理事、クオールズ理事兼金融規制担当副議長、ウォラー理事の発言には注目しておいても良いと思います。

来週は7月6日に米ISM非製造業景況指数7月7日はFOMC議事要旨が公表されるため、テーパリング開始を示唆する内容が示されるとドル買いが加速し相場が大きく動く可能性もあるので警戒しておきましょう。

雇用統計後なので来週は各市場がどのような動きを作ってくるのかも観察すると良いと思います。

■意識しておきたい価格水準
・青ゾーン(111.634~112.003)
・赤ゾーン(110.319~110.536)
・緑ゾーン(109.655~109.857)
・黄色ゾーン(108.796~109.075)
・白ゾーン(108.083~108.222)

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