3/22〜3/26 ドル円 週間トレード戦略|ドル円は調整相場へ!金利上昇&米株急落による一時的な円高には要注意!

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トレード戦略

週足

今週はついに5週間ぶりに陰線を確定させました(白矢印)。

そこまで長いひげでもなく実体も小さいため、まだもうひと伸びする可能性はあると思いますが、黄色枠の大陽線から徐々にボラティリティを縮小させてきている動きを見ると、ここから調整相場に入る可能性はありそうです。

そして今回の上昇相場の中で、最も上昇圧力があるのは黄色枠の大陽線のローソク足です。
つまり、ここから調整下落があるとしても、おそらくこの大陽線を打ち消してくるのは難しいと思われるため、今のところは、最大でも調整下落はレッドゾーンあたりまでかなと想定しています。

日足を見ていきましょう。

日足

日足ではレンジを形成していますが、上昇相場の赤枠と下落相場の黄色枠に注目してください。

上昇に対して、下落する値動きは上下にひげを付けており下落スピードも緩やかで、最終的には安値を切りそろえてピンバーを確定させています(白矢印)。このような値動きは底堅いところで現れやすく、上へ抜けやすい傾向があります。

しかし、数週間もかけてこれほど大きく上昇する値動きを作ってきたばかりで、たった数日の調整時間でまたここから更に大きく続伸していくのは少々難しいと考えます。もし仮にここからすぐに続伸した場合は、おそらく仮で引いた緑ゾーン(109.879 ~ 110.090)で大きく反発する可能性が高いのかなと想定します。
つまり、まだしばらくはレンジ相場が続く可能性があるでしょう。

しばらくは下落しても買われる傾向が強いため、基本的には落ちたらロングを拾って短期決済で戦っていきたいところでしょうか。

黄色のトレンドラインは前回のトレード戦略から引いているものですが、このまま緩やかな下落が続いてタッチさせてくるなら反発する可能性は高いと思います。ただしそこまで重要なラインとなるかは分かりませんが一応引いておきます。

4時間足を見ていきましょう。

4時間足

前回引いた水平線は一部を除いて新しく引き直しました。

赤ライン(109.053)
来週はこの価格水準が節目となって機能する可能性があります。
この赤ラインを下から上へ、または上から下へ推移する動きをした場合は要注意です。
なるべく大きな時間足で見ると良いと思います。

緑ライン(108.620)
節目を規定させてきている価格水準です。
ただし、今の段階の値動きでは信頼性はそこまで高くはありません。つまり、下抜けても反発されて戻してくる可能性があります。

紫ライン(108.334)
前回のトレード戦略から引いているライン。
ここを下抜けた場合は、仮のオレンジゾーンまで落としてくる可能性があります。

オレンジゾーン(107.824 ~ 108.094)
底堅い価格帯。
これから大きなレンジ相場を形成してくる場合、このオレンジゾーンが意識される可能性があります。

4時間足で見る印象は、とにかく”値動きが汚い”です。
”汚い”というのは、規則性があまり見られない相場ということです。つまりそれは、節目が曖昧になっていることによって起こる現象であり、市場が混乱していることを指しています。

これだけの上昇相場なので、「まだまだ上昇継続!」「もうそろそろ下落局面!」という2つの相場心理が大きく揺れ動いている感じでしょうか。

このような相場ではあまり深入りしない方が賢明かなと思いますが、ただしある程度底堅いレンジ相場にもなっているため、節目まで引きつけてからのロングはアリなのかなと思います。

ここからまた続伸する可能性はありますが、もし上抜けたとしても仮の緑ゾーンで反発される可能性があるため、逆にそこからショートを仕掛けるのはある程度優位性が高いとみています。

1時間足

上昇優位性が高まるのは、直近の大陽線(白矢印)の高値の価格水準(黄色ゾーン)を上抜いてきた時ですが、逆にこの価格水準で上値の重い動きを作ってくれば、ここからまた落としてくる可能性もあるでしょう。

理想の動きとしては、赤ラインを節目としてダブルトップなどを形成してくれば優位性が高まりそうですが、ショートはやや難易度が高いと思われるので、ロットは抑えて慎重にした方が良いと思います。

まとめ

しばらくは調整相場が来ると予測します。
ただし、相当強い上昇圧力なので下落は限定的になる可能性が高いため、大局的な視点では基本ロングを軸に戦うべきかなと思います。

今週のFOMCでは、2023年末までのゼロ金利政策の継続を示唆、一時ドル円は急落する値動きを作りましたが、パウエル議長は長期金利上昇の抑制をする発言もなく、すぐに持ち直す展開になりました。

このような米長期金利の更なる上昇も見込まれる中で、来週もまたドル円は上値を試してくる可能性は想定しておいた方がよいと思います。しかし、それでも上値の重い展開を作ってくるなら一度下げてくる局面を作ってくるでしょう。

また米長期金利上昇により今は株式相場が下落局面となっていますが、これが更に加速していきリスク回避色が強まれば、ドル高を上回る円高になる可能性もあります。もしそうなれば、調整下落と合わさった更なる下落局面を作ってくる可能性もあり、その時はレッドゾーン下限近くまでは落としてくることを想定しておくとよいでしょう。

ざっくり言ってしまえば、レッドゾーンからブルーゾーンの間でしばらくは推移する感じでしょうか。
基本的にはそのような想定で来週はトレードしていきたいと思います。

■意識しておきたい価格水準
・赤ライン(109.053)
・緑ライン(108.620)
・紫ライン(108.334)
・オレンジゾーン(107.824 ~ 108.094)
・緑ゾーン(109.879 ~ 110.090)

■意識ゾーンの数値
・レッドゾーン(113.635 – 114.581)
・ブルーゾーン(112.161 – 112.695)
・イエローゾーン(110.758 – 111.326)
・ブルーゾーン(109.327 – 109.569)
・レッドゾーン(107.577 – 108.216)
・ブルーゾーン(106.480 – 106.746)
・イエローゾーン(104.579 – 105.266)
・ブルーゾーン(102.468 – 103.014)
・レッドゾーン(100.085 – 101.296)

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