3/8〜3/12 ドル円 週間トレード戦略|ついに上昇トレンドは収束か?

目次

今週のピックアップ値動き

今週の相場の中でポイントとなる値動きをピックアップして紹介します。

4時間足

今週のドル円相場は、前回のトレード戦略で話した3つの水平線まで落とすことなく続伸。
基本的にはロングを軸に戦うとは話していましたが、よりそれが明確になった価格水準があります。
それがチャネルラインを上抜いてきたタイミングです。

黄色枠内の値動きに注目してみると、チャネルラインを上抜く動きを見せるも一度は反発され戻しています(白矢印)。
しかし再び上を試す動きをして最終的には大きな陽線を形成してチャネルラインから離れていきます(赤矢印)。

以前よりこのようなチャネルラインを上抜いていくような動きが来る場合は、それだけ上昇圧力が強いということなので、必ずショートは控えること、そして狙うならロングを軸に仕掛けていくと話していますが、今週は唯一大きく狙えるポイントとしてはこの大きな陽線を形成してくるタイミングだったのかなと思います。

そしてもっと時間足を落としていけば、トライアングルのような動きも作っているので、この辺りの値動きをもう一度復習してみるといいのかなと思います。

それでは来週のトレード戦略を始めましょう。

来週のトレード戦略

週足

※前回のトレード戦略で引いていたライン等は、ドル円が大きく上昇したことにより、しばらく使われることがないためすべて消しました。

今週も大きく続伸し大陽線を確定させました(白矢印)。
以前より話していたレッドゾーンに早くも到達。

そして今回の上昇によりポジションの大きな偏りはかなり解消されたと思われます。
しかしこれだけの大きな上昇相場なので、まだしばらくは断続的に買いが入ってくる可能性もあるので、なかなか下落に転じにくい相場となるかもしれません。

週足レベルではまだ判断が難しいので、日足を見ていきたいと思います。

日足

トレンドの終焉では最後にボラティリティを拡大させて大きく伸ばしてくることがよくあります。

直近ローソク足(白矢印)に注目すると、最も強い抵抗帯であるレッドゾーンに向かって、これまでのトレンドの中で最も大きなローソク足を形成させました。しかし、それほど大きな大陽線を形成したにも関わらず、次の足では上ひげの方が長い小陽線を確定させます。

これはまだ分かりませんが、トレンド終焉によく見られる動きの特徴と似ていることには間違いありません。
まずは月曜日に上値が抑えられる動きが来るか注目したいところです。

4時間足を見ていきましょう。

4時間足

黄色ライン(108.641)
ここ数日は常に高値を更新してきているので、月曜日はこの黄色ラインを越えられるのか見ておきましょう。特に高値をアタックしてきた時に上値の重い動きをしてきた場合にはショートチャンスが生まれる可能性もあります。
そして恐らくですが、月曜日の東京タイムでこの黄色ラインは超えることができないと思います。

2本の緑ライン(107.813, 108.024)
この2本の間は抵抗ゾーンとして捉えてもらって構いません。
この緑ラインはおそらく一発で下抜くのが難しい価格水準です。

紫ライン(107.145)
この紫ラインは、緑ラインを明確に下抜いてきた場合は、この紫ライン付近まで下落させてくる可能性がある価格水準となります。

もちろん実際の相場ではこのように素直に動くことは滅多にありません。
なぜならここには時間的な概念が抜けているからです。
相場には必ず「時間調整」があります。そしてその時間調整の中でどのようなチャートパターンや値動きを作ってくるのかが最も重要です。

ここですべてを解説することはできませんが、少なくともここからは多少の時間調整が必要になってくる水準に入ってきたのかなという印象ではあるので、もし、ここから更に黄色ラインを上抜いていく動きが来たとしても深追いしないほうが賢明かなと思います。また、時間調整をせずに緑ラインを下抜いてくる動きが来た場合でも、急反発して戻してくる可能性があるので注意しましょう。

まとめ

ワクチン接種による景気回復の期待から市場は先行して楽観相場を形成しています。
しかし実態はコロナ禍で職を失っている人たちが1000万人近くおり、失業率も6.2%と高い数値であり、まだまだ景気回復は時間かかるのかなと思われますが、既に相場では景気回復を織り込んでいるようです。

たしかに、実際にISM製造業景況指数や雇用統計では力強い数値を付けていますし、バイデン政権の1兆9000億ドルという大規模の追加経済対策法案も上院でも可決する見通しとなりました。この大規模の追加経済対策については色々と指摘もありますが、米国経済の先行きが強く見られることは間違いありません。

そうなってくると、次に注目されるのが3月中旬のFOMCとなりそうです。
経済見通しによる上方修正やFOMC参加者の政策金利見通しなど、かなり注目が集まるのかなと思います。

逆に言えば、それまでは値動きは落ち着いてくる可能性もありそうです。
これまでの力強いトレンドはいったん収束し、レンジ相場に転換してくる可能性もあるでしょう。

基本的には力強い上昇相場なので、下まで引きつけてからのロングを軸に戦っていくのがよいと思いますが、過去の相場では現在の価格水準からブルーゾーン付近まで大きく下落させる動きも何度か作っているため、一応警戒はしておくとよいと思います。これだけの上昇相場なので、大きな調整(下落)が来てもおかしくはありません。

黄色ライン(108.641)
連続で高値更新できるか注目したい価格水準。
ここが抑えられればレンジ相場へ転換する可能性も。

緑ライン(107.813, 108.024)
強い抵抗帯となる価格水準。

紫ライン(107.145)
しっかり値動きを作って緑ラインを抜けた場合、この価格水準まで落としてくる可能性もある。

■意識ゾーンの数値
・レッドゾーン(113.635 – 114.581)
・ブルーゾーン(112.161 – 112.695)
・イエローゾーン(110.758 – 111.326)
・ブルーゾーン(109.327 – 109.569)
・レッドゾーン(107.577 – 108.216)
・ブルーゾーン(106.480 – 106.746)
・イエローゾーン(104.579 – 105.266)
・ブルーゾーン(102.468 – 103.014)
・レッドゾーン(100.085 – 101.296)

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