5/3〜5/7 ドル円 週間トレード戦略|地合いの強い相場が続くか

目次

トレード戦略

4時間足

先週はトレード戦略をお休みしたので一週間ほど間が空きましたが、簡単に振り返ります。

前回のトレード戦略では「ウェッジを形成しているが、ウェッジの下限ラインで推移する動きをしているため、このまま下の方で推移していくなら下落していく可能性がある。しかし紫ラインを下抜けるまでは安易なショートは危険。またロングを仕掛けるなら黄色ゾーンを上抜いてから」と話しました。

実際にはウェッジと紫ラインを下抜いてくる動きを作ってきましたが、ほとんど乱高下相場となって上昇転換していきます。
転換後の上昇スピードは早く、強い節目でもある黄色ゾーンも上抜いてきました。

月足

以前から話していた月足の下ひげを月末のギリギリになって急ピッチで付けに来ましたが、結果的には月足が陰線となってしまったことにより、上値は重い印象となりました。

来週はどのような展開を作ってくるのか、5月に入ったので月足から見ていきましょう。

月足

月足では長い下ひげの陰線を確定(白矢印)させたことにより上値の重い印象となりました。

以前トレード戦略では「今の動きは2014年7月〜10月あたり(黄色枠)の動きに似ているので、ここから長い下ひげを付けてくる可能性がある」と話したことがありますが、残念ながら長い下ひげは付けたものの、陽線にすることはできませんでした。

上昇転換させる動きを作ったのも月末ギリギリだったので、つまりそれだけ上値が重いということでしょう。
ここから上下どちらに動いていくにしても、しばらくは月足の高値安値の間を推移する可能性があり、時間がかかるかもしれませんね。
月足の高値と安値にラインを引いておいても良いと思います。

週足

今週は陽線を確定(白矢印)。

今回の下げは、上昇トレンドを形成してから初めての調整相場として見ることもできるため、多くの投資家たちが「押し目」として買いに入ってきていると思われます。

このような「トレンド形成後の初めての調整相場」による押し目は、一番狙われやすい場面であるため(しかもフィボで38.2%)、なかなか下落に転じにくい動きとなりやすいです。

当然このままトレンド継続していく可能性もありますが、逆に上昇転換した黄色点線あたりを下抜いていけば、押し目を拾った投資家たちが諦める価格水準ともなりやすいため、この辺りはラインを引いておいても良いと思います。

日足

意識ゾーンを表示させました。

イエローゾーンからすぐに反発させ、またブルーゾーンまで戻しています。
このような動きになる理由の多くは、ブルーゾーン付近でしっかり値動きを作れていない(時間調整が足りない)ためにイエローゾーンを下抜けないわけです。つまり、ここからイエローゾーンを下抜いていくにはもう少し時間調整があったほうがいいわけですが(逆も然り)、まずここからの注目するべきポイントとしては、高値を切り上げてくるかでしょう。
もし高値を切り下げてくるならば上値が重いことを示唆し、再びイエローゾーンを試しにくる可能性が高まります。

また現時点では下落圧力よりも上昇圧力の方が強いということも認識しておくと良いと思います。つまり、このような強い上昇圧力を打ち消すには、ある程度の時間調整、もしくは大陰線などを形成して急激な相場環境の変化をもたらさないとなかなか難しい傾向があります。

現在はブルーゾーンに差し掛かっていますが、まだ続伸していく可能性もあるため注意した方が良いでしょう。
ここからは4時間足にして具体的に見ていきましょう。

4時間足

※前回まで引いていたオレンジライン、紫ラインは削除しました。

そこそこ強い抵抗帯である黄色ゾーンを大きな陽線で上抜いてきました(白矢印)。
デイトレード的な目線としては上となり、次は緑ゾーンや赤ゾーンを試してくる可能性は比較的高いのかなと思います。

ここからまたすぐに黄色ゾーンを下抜いていくのは少々難しい印象でもあるため、もし黄色ゾーンまで落としたら、押し目を拾っていく感じでロングを仕掛けるのもありかなと思います。ただしすぐに失速する可能性もあるので、常に値動きは監視しておいた方がいいと思います。

そしておそらく一発で緑ゾーンを上抜くことは難しいと思われるので、ロングを仕掛けていれば緑ゾーンを利確目安にしてもいいかなと思います。分かりやすい値動きを作ってくるなら緑ゾーンからの短期的なショートも優位性が高いと思います。

もし黄色ゾーンを下抜いてきた場合は、白ゾーン(108.083~108.222)からダブルボトムなどを形成して上昇に転じる可能性があります。ここでの短期的なロングは優位性が高いと思います。

1時間足

できればロングを仕掛けていきたいところですが、もしここから黄色ゾーンまで下げてきた場合は赤点線(108.979, 108.914)あたりが節目となる可能性があります。

特に月曜日の東京市場でこの価格水準まで落としてきた場合は、ここからのロング仕掛けはかなり優位性が高いと思われます。ただしあまり欲張って大きな値幅を狙わない方が良いかもしれません。もちろんそれ以上下げる動きがくればすぐに損切りです。

基本的にはロンドン市場以降でも、ここの黄色ゾーンを下抜かずに底固めするような動きがくれば、緑ゾーンまで上昇する優位性が高まると思います。もしこのまま値動きを作らずに緑ゾーンまで上昇していくなら、おそらく緑ゾーンで大きく反発する動きを作ってきてもおかしくないので、その場合は短期ショートを検討します。

まとめ

月足では陰線を確定させたものの、まだ下落相場を展開させるほどの値動き的な根拠が少ないこと、そして現時点では上昇圧力の方が強いこともあり、今後どのような展開になるのかはまだ判断しかねますが、基本的には前回のトレード戦略でも話したように108円台〜110円台でレンジ相場になるのかなと想定しています。

今週のFOMCでは金融政策の現状維持となり、パウエルFRB議長も「緩和の段階的縮小の議論開始は時期尚早」とハト派的な発言もありましたが、市場の反応は限定的となり地合いの強い印象です。

来週は5/3に米・ISM製造業景気指数5/5に米・ADP雇用者数と米・ISM非製造業景気指数、そして5/7には米・雇用統計が控えています。4月では経済指標で強い結果となっても市場は無反応という相場でしたが、来週の経済指標では市場はどのような反応を示すのか、この辺りも注目しておきたいところです。

■意識しておきたい価格水準
・赤ゾーン(110.781 – 110.871)
・緑ゾーン(109.817 – 109.963)
・黄色ゾーン(108.865 – 109.095)
・白ゾーン(108.083~108.222)
・2本の赤点線(108.979, 108.914)

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