トレード戦略
週足

今週ドル円は陰線を形成(白矢印)。
実体でも切り下げてきており上値が重い印象です。
まだ調整相場は続きそうですし、過去の値動きを見る限りここから青ゾーンまで下げても不思議ではありません。
それほど今のドル円のポジションは大きく偏っています。
日足

典型的な上値の重いレンジ相場の値動き。
黄色線は直近陰線ローソク足(白矢印)の終値にひいていますが、これまでのレンジ相場の中で最も実体で食い込んで落としてきています。この値動きにより、やや買いが入りにくい相場環境になったこと、売り圧も増してきているため下抜けてもおかしくないと思います。
まだ来週もショートを軸にした方が良いかもしれませんね。
4時間足

チャネルラインをひいてみました。
緑ゾーンから反発する価格帯がバラバラなので、もし緑ゾーンを下抜けたとしてもすぐに反発される可能性があります。そのようなダマシになるべく合わないようにチャネルラインを少し意識しておくと良いかもしれません。
前回のトレード戦略では「白ゾーンを軸に値動きを作ってくる」と話しましたが、今回はその軸となるところから大陰線を形成しているため(白矢印)、来週はこの白ゾーンを越えるのが難しくなった可能性があります。
注意点としては、チャネルの下限ラインあたりで下げ止まり、底固めする動きを作って上昇に転じた場合はまた上を試しに来るかもしれないので警戒しておきます。
1時間足

来週月曜日の東京市場の動きはちょっと分かりにくいですが、ただ黄色点線(113.620~113.714)あたりは時間帯関係なく一発で越えるのは難しいため、短期的なショートチャンスと思います。
もしかすると来週はここさえも越えられないんじゃないかなと思っているくらいです。なので、逆に越えていった場合は上昇を少し警戒しておいてもよいかなと。
まとめ
まだしばらくは上値の重い動きを作ってくるでしょう。
以前より話していますが、円売りのポジションが非常に大きく偏っていること、そして米長期金利は1.7%台で明確に抑えられています。
そして今週FOMCはテーパリング開始を決定しました。これにより市場の関心は利上げの開始時期に移りますが、パウエル議長はテーパリングが利上げに関するシグナルを発するものではないと早期利上げ観測を強くけん制したことによりドル円は軟調な動きとなりました。
ただし落としても買われやすい相場環境ではあるため、大きな下落を狙おうとはせずに、113円台を割ってくるようであれば各ゾーンを意識しながらロングを検討してもよいと思います。
来週の経済指標は、特に10日の22時30分に発表される米・消費者物価指数は注目しておきたいですね。