【FX・ドル円】トレード戦略|狂っているのは僕なのか?それとも世の中なのか? by アーサ・フレック

【FX・ドル円】トレード戦略|狂っているのは僕なのか?それとも世の中なのか? by アーサ・フレック
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トレード戦略

ドル円・月足チャート – 今月足は陰のカラカサに警戒

今週ドル円は米消費者物価指数の結果を受けて大きく急落。
月足を見ると現時点では巨大な大陰線を形成していることが確認できます。さて、今月足が確定するまでにまだ半月以上の日数がありますが、このまま更に続落させて大陰線を確定させるでしょうか?

僕個人的な見方としては、それは難しいと思います。
なぜなら2021年1月から現在まで約2年かけて形成した上昇トレンドです。これほど強力なトレンド相場をたった一撃で全て崩すというのは、過去の相場を観察してもありません。

強いトレンドであればあるほど、トレンド転換するにはある程度時間がかかる傾向があります。
ここで例として過去の相場を見てみましょう。

上のチャート図にある黄色ボックス内は2012年10月~2015年6月あたりまで続いた上昇トレンド相場です。実はこの相場は今回の上昇トレンド相場と似ており、上昇した値幅もほぼ一致しています。そしてこの相場でも急にトレンド転換しているわけではなく、上の方で約9ヶ月もレンジ相場を形成した後に下落トレンドへ転換する値動きを作っています。

今回の上昇トレンドでもほぼ同じ値幅を上昇させており、現在は月足で大陰線を形成させている最中ではありますが、やはりこのまま続落させるよりも、また戻していくと考えた方が値動き的には自然ではあります。そう考えると、今月足はチャート図にあるような陰のカラカサ(白矢印)を形成させてくる可能性も考慮しておきたいところです。

ただし今回は異例中の異例の相場だということも認識しておきましょう。
それは値動きにも現れています。

2012年10月〜2015年6月(黄色ボックス)のトレンド相場では上昇途中でしっかりとレンジ相場を形成(赤ボックス)していることが確認できるのに対して、今回のトレンド相場ではレンジ相場は見当たりません。とにかくまっすぐ直進して上がってきたような相場です。通常トレンド相場はある程度レンジ形成しながら段階的に上昇していくものですが、今回のようにまっすぐ直進しているような相場は、その反動も大きくなる可能性もあります。

つまり、ここからすぐにトレンド転換は無理にせよ、もう一段階落としてくる可能性もあるということです。

ドル円・週足チャート – 反発ポイントを探る

ここから反発する価格帯としては、黄色ゾーン(138.104~138.883)、緑ゾーン(135.423~136.251)、青ゾーン(130.542~131.495)の3つのゾーンに分けます。

ただし、青ゾーンの場合ここから更に約7円も下げることになるため、さすがにあまり現実的ではないと考えており、実質的な反発ポイントとしては黄色ゾーンか緑ゾーンかなと想定しています。もし緑ゾーンまで落としてくるなら、トレンドライン(白)も合わせて見ておいてもいいと思います。

個人的には多少オーバーシュートしても黄色ゾーンあたりから上昇転換していくのかなとみています。その理由としては黄色ボックス内に置いてあったストップロス・オーダーを狩って落としてきたので、いったん落ち着くのかなと。黄色ボックス内を見ると大きなひげを付けたローソク足が並んでいますが、このような場合近くに沢山のストップロス・オーダーが置いてあることが経験上多いからです。相場はストップ狩り後に反転することが多いため、その真下にある黄色ゾーンあたりから反発する可能性があるのかなという考えです。

ただし週足は大陰線を形成しているため勢いは強いです。トレードする際はもう一段下げてくることを考慮しておくべきでしょう。日足、4時間足で判断していくといいかもしれませんね。

ドル円・日足チャート – まだ残っている上昇余力

赤ゾーン(144.312~144.801)紫ゾーン(143.253~143.653)を引いておきます。
紫ゾーンより上はまだ沢山ゾーンを引けますが、これ以上はとりあえず段階的に上値の重い価格帯と考えておいて良いと思います。

特に紫ゾーンはかなり多くのポジションが溜まっていたと思われる価格帯なので強い抵抗帯として認識しておきます。個人的にはここから反発した場合、紫ゾーンあたりまでの上昇余力はまだ十分あるかなとみており、どちらかといえばロングを仕掛けたくなりますね。

ドル円 30分足チャート – 上昇優位性が高まるブレイクポイント

ここから短期的に反発されると仮定した場合、上昇優位性が高まるブレイクポイントとしてはオレンジゾーン(139.343~139.464)あたりを観察したいと思っています。

このオレンジゾーン付近である程度節目を規定させてブレイクしていけば上昇優位性が高まるかなと。加えて底固めしていればよりいいです。もちろん上のチャート図のように綺麗に値動きは作らないと思いますが、多少意識しておいてもいいのではないでしょうか。

ロングを仕掛けても利確はこまめに!

まとめ

今週は米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回った結果により、これまでの相場では見られないほど急落しました。経済ニュースを見ても色んなところで「インフレがピークアウト」という文を見かけることが多いことからも、市場目線もそのようになってきている印象を受けます。

実際に今回のCPIの結果によってFRBが利上げペースを落とす可能性もあるため、やはり上値はかなり重くなるのかなと思われます。個人的にはここから時間をかけてレンジ相場→下落相場へと転換していくと予測しています。

しばらくは大きく上下に動く相場となり、ロングもショートもチャンスが増えそうなので節目節目で仕掛けていくのがいいかもしれません。

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