トレード戦略
週足
今週は長い下ひげを付けた陽線を確定(白矢印)。
これまで何度も反発されていた赤ゾーンを上抜いてくる値動きを作ったことで、ここからすぐに下落に転じるのはやや難しくなってきた印象です。
判断が難しいところですが、少なくとも来週は赤ゾーンから青ゾーンの間を推移する可能性が高いのかなと想定しており、どちらかといえばロングを軸にトレードしたほうがやり易いかもしれません。
日足を見ていきましょう。
日足
新しくオレンジゾーン(110.986,〜111.101)を追加しました。
そしてこれまで表示させていた白ゾーンは削除します。
日足でも3本連続大きな陽線を形成しており力強い印象。
このような動きを作ってくると次は赤ゾーンがサポートと機能してくる可能性が高いため、押し目の第一候補としては赤ゾーンあたりから仕掛けていきたいところ。第二候補としては紫ゾーンあたりでしょうか。
もしオレンジゾーンで反発されるようであれば、来週は紫ゾーンからオレンジゾーン間で推移する可能性もありそうです。そのような動きとなるなら、赤ゾーンや紫ゾーンからのロングを仕掛けるチャンスが多くあるかもしれません。
ここからは乱高下させてくる可能性も考慮して仕掛けていく方が良いと思っています。
4時間足を見ていきましょう。
4時間足
来週はまだどうなるか分かりませんが、ここではレンジ相場になることを前提で話しますのでご了承ください。
もし来週レンジ相場となる場合、主には紫ゾーンからオレンジゾーン間で推移すると予測します。それ以上伸びていった場合は仕掛けにくいので基本は無視とします。
基本的にはロングを軸にして戦っていきたいのですが、仕掛ける順番としては最初に赤ゾーン、次に紫ゾーンという順番がいいと思います。
本来であればきっちり赤ゾーンで反発してもらいたいところなのですが、ここからはまた乱高下相場になる可能性もあるため、そうなった場合は赤ゾーンという節目を曖昧にしてくる可能性があります。そうなると最初は赤ゾーンが意識されて反発したとしても2度、3度と下を試してくる度に安値を切り下げてくる可能性があります。なにしろ乱高下相場ですから。
このような相場では短期勝負で効率良く下げたら仕掛けていきたいところです。
ただし下げてくる度に安値を切り下げてくることも考慮しておきましょう。
個人的には紫ゾーンを多少下抜いたとしても、すぐに上昇に転じる動きを作ってくるんじゃないかなと思います。
おそらくしばらくはそのような値動きを作ってくるのかなと…
1時間足
東京市場の午前中は下げてきそうな気もしますが、これだけの力強い上昇なので逆張りは少々危険でしょう。
どちらかといえば下げてきたところで仕掛けていきたいところですが、一番優位性が高そうなのは黄色点線(110.319, 110.421)あたりです。
さすがに東京市場でここまで下げることはないかもしれませんが、もし落としてきた場合は反発する可能性が高いのかなと。もちろんロンドン市場でも一度は反発させる価格帯なのかなとみています。
ショートを検討するならオレンジゾーンですかね
まとめ
今週最も注目されていたFOMCでは経済情勢の進展があればテーパリングは11月のFOMCで決定する可能性を示唆。そして2022年の利上げ開始予想は18人中9人に増加したことによりドル円は大きく上昇しました。
以前にも話したことありますが、既に年内テーパリングはある程度織り込んでいると思われますが、ここからは今後の利上げを織り込んでいく値動きを作ってくる可能性があります。
しかしパウエルFRB議長はFOMC後の記者会見では「利上げのハードルはテーパリングよりもはるかに高い」という認識を示していることや、これまでずっと長期金利が低下傾向を辿っていること、それに加えてドルロングと円ショートポジションが大きく偏っている影響により、ドル円の上昇を抑えられる可能性もあります。
ただし、トレード戦略で話したように今は赤ゾーンも上抜けて力強い上昇を見せているため、トレードする上ではロングを軸に戦った方がよいでしょう。
来週1度は111円台を試してくる可能性は十分にありそうです。