9/13〜9/17 ドル円 週間トレード戦略|値動きの傾向とブレイクする価格水準

目次

トレード戦略

週足

今週は長い上ひげを付けた陽線を確定(白矢印)。

前回のトレード戦略では「次の週足である程度実体を残した陽線または陰線となれば、方向性を示すサイン足となる可能性がある」と話しました。しかし実際には実体の小さなローソク足となり(赤矢印)、レンジ相場となりました。

こうなるとトライアングルも関係なしに、しばらくは黄色点線内で横横で推移していきそうな勢いですね。ただし全体的には上値のほうが僅かに重い印象です。なぜなら5週間前に作った陰線のローソク足(黄色矢印)を未だに超えることができていないからです。

日足を見ていきましょう。

日足

ずっと以前から話しているように、やはりドル円は基本的には赤ゾーンか紫ゾーンを軸にショートが良いかと思います。

直近の動きでも上値を試す動きを作りましたが(白矢印)、赤ゾーンから大陰線を形成(黄色矢印)して直近陽線(白矢印)の実体を切り下げてきました。下落圧力も若干増してきている印象なので、ここからもう一段落としてきてもいいのかなと思っています。例えば黄色ゾーンあたりまでとかですね。

まぁとはいえ基本的にはレンジ相場なのかなと。

ちなみになぜこれまでずっと「ショートを軸」に話すかというと、今は円ショートのポジションが大きく偏っているからです。円ショートが大きく偏った場合どうなるかといえば、上昇継続が難しくなり最終的には調整が入ってドル円は下落していきます。

なので円ショートが大きく偏っているにも関わらず、逆にここから更に大きな上昇相場がきた時はそれが下落前の予兆かもしれないと警戒したほうがいいと思います。例えば2020年の2月19日〜20日のような相場です。ちょっと極端ですが。

4時間足を見ていきましょう。

4時間足

4時間足で注目すべき点は2つほどあります。
一つ目は「値動きの傾向」で、二つ目は「市場に意識されている価格帯」です。




▼まずは「値動きの傾向」から見ていきましょう。

黄色の枠線に注目してもらうと、この中では上下にひげを乱立させてその後に下落する動きを形成しています。
そして今現在も若干そのような動きを作りにきている感じもあるため、そうなればこれまでの値動きの傾向としては落としてくる可能性があります。

また更に直近では大陰線で下落相場を作っており(赤ゾーンからの下落)、更に3つの黄色枠線は徐々に切り下がっており下落幅も伸びてきているため、ここから落としてくる可能性は根拠としての材料も揃ってきています。

このような相場で下落させる時というのは、よく長い下ひげを作ることが多いです。
最初の2つの黄色枠線でも1時間足や4時間足で付けているので、どのような値動きで落としてきているのかをよく観察するとよいと思います。






▼そして二つ目の「市場に意識されている価格帯」ですが、それが赤点線(109.587)です。

どういうことかというと、チャートを見ていただければ分かる通り赤点線では少しズレはあるものの3点ピッタリと同じ価格帯で反発しています。このように何度も繰り返し同じ価格帯でキレイに反発しているということは、市場に意識されている価格帯であると見ることができます。

つまりこの赤点線の価格帯を境目にして多くの市場参加者の目線が変わる可能性が高いため、抜けた時はブレイクしていく可能性があります。

このブレイクの成功率は、ほぼ同じ価格帯でピッタリと反発し、更にそれを何度も繰り返し反発されていればいるほどブレイクした時に成功率が上がる傾向にあります。

今回はそこまで理想的ではないですが、まぁまぁ悪くはないのかなと。
ただし当然今の相場はレンジなので、大きな下落を狙うのではなくポジションを分割して短く利確していくのが賢明だと思います。

1時間足

1時間足はちょっと分かりにくいですね。
もしかすると来週月曜日の東京市場では2本の黄色点線(109.934, 109.956)は超えていけないんじゃないかなと思っています。

東京市場始まりからこの辺りの価格帯で推移してもらえると判断しやすくなるので、そうなれば嬉しい感じですね。
もし抜けてしまった場合は紫ゾーンが狙い目でしょうか。

赤点線を下抜いてくるなら下落優位性が高まりそうな感じでもあります。とはいえ当然すぐ下には緑ゾーンや、先ほど話した「市場に意識されている価格帯」もあるため警戒するべきですが、もう一段落としてくる可能性も視野に入れておくべきでしょう。

まとめ

まだまだまだまだしばらくレンジ相場が続きそうですね。

今月の米雇用統計は予想を大きく下回りましたが下落は限定的。
今週発表された新規失業保険申請件数もパンデミック以来の最低件数ということで年内テーパリング開始の公算が大きいためか地合いも強いです。

今のレンジ相場の値動きの傾向としては、通常相場では下落気味、重要経済指標で上昇相場を作るというのを繰り返しているので、この辺りを少し意識しておくとよいかもしれません。

来週特に市場が注目しているであろう重要経済指標は9月14日の米・消費者物価指数9月16日の米・小売売上高あたりは相場が大きく動く可能性もあるため注意しておくとよいでしょう。

・青ゾーン(111.634~112.003)
・赤ゾーン(110.319~110.536)
紫ゾーン(110.065~110.150)
・緑ゾーン(109.358~109.563)
・黄色ゾーン(108.796~109.075)
・白ゾーン(108.083~108.222)

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